マイホームのメンテナンスが不可欠?壁面緑化のリスクを正しく学ぼう!


加重による建材の傷みに注意する

建物の壁に植物を這わせる壁面緑化は外観に個性的なイメージを持たせる他、遮熱効果で屋内の温度を一定に保つ効果があります。居住性を快適に保つメリットがある一方、植物の重さで建材が傷むデメリットがあることも忘れてはいけません。壁全体を覆うほどの植物は重さも相当なので、建物の耐久性によっては歪みや破損などの重大なトラブルに見舞われるおそれがあります。木造家屋はある程度のしなやかさがありますが、耐久性は鉄筋コンクリートよりも低いので壁面緑化を施すなら葉や蔓が少ない品種を選ぶのが無難です。植物の重さは水分を多く含んだ葉や蔓が多数を占めるので、建物の状態を考慮しながら適度に剪定を行うのもトラブルを避ける工夫になります。

配管や配線の破損を避ける

壁面緑化で多いトラブルとして配管や配線の破損が挙げられます。葉や蔓が絡みついて破損するケースが大半なので、品種選びは慎重に行います。特に配線については漏電からの火災に発展するおそれがあることから、こまめな剪定を忘れてはいけません。壁に這わせている植物には虫や小動物が巣を作って住み着くこともありますが、これらの生き物が配管や配線を破損させることもあります。設備が破損すると修理費が嵩むうえ、壁面緑化のやり直しも必要になるので注意が必要です。防虫ネットなど動物除けのグッズを効果的に配置することで建物の設備が破損するのを防ぐことができます。維持コストを正しく把握し、建物の安全性を損なわないのが壁面緑化を行う際の心得と言えるでしょう。

壁面緑化ではビグノニアという植物がよく利用されます。ビグノニアは建物の壁面の幅が狭い状況でもよく育つことから育てやすいためです。

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